
ヘルマン・カール・ヘッセ(Hermann Karl Hesse, 1877年7月2日 – 1962年8月9日)は、ドイツ生まれのスイスの作家。主に詩と小説によって知られる20世紀前半のドイツ文学を代表する文学者である。(ウィキペヂィアより)
1)「書物」という題名の詩
「この世のどんな書物も
君に幸福をもたらしはしない。
けれども書物はひそかに君をさとして
君自身の中に立ち返らせる。
そこには太陽も、星も、月も
君の必要なものは、みんなある
君が求めている光は
君自身の中に宿っているのだから
そうすると君が書物の中に
長い間 探し求めていた智恵が
あらゆる頁(ページ)から光ってみえるー
なぜなら今その智恵は君のもとなっているから」
『生きることに付いて』三浦 靭郎訳 社会思想社
2)人物像について
ドイツ南部ヴュルテンベルク王国のカルフに生まれる。14歳のときにマウルブロンの神学校に入学するが、半年で脱走してしまう。ヘッセは、両親の知り合いの牧師から悪魔払いを受けるが、効果はなかった。その後、ヘッセは、自殺未遂を図ったため、シュテッテン神経科病院に入院する。退院後に、ヘッセは、カンシュタットのギムナジウムに入学するが、その学校も退学してしまう。それから、本屋の見習い店員となるが、3日で脱走する。
ひたすら詩人になりたいと願い、苦難の道のりをひとり歩み続けたドイツ最大の抒情詩人ヘッセ。仮借ない自己探求の賜物である淡々とし飄々とした風格は、われわれ日本人の心に深く共鳴するものを備えている。
1919年の『デミアン』執筆前後から作風は一変する。この頃、第一次大戦の影響などもあり、ヘッセは深い精神的危機を経験する。ティチーノ州のモンタニョーラという小さな村に落ち着き、カール・グスタフ・ユングの弟子たちの助けを借りながら、精神の回復を遂げる。そのなかで、ヘッセの深い精神世界を描いた作品が、『デミアン』である。それ以降の作品には、現代文明への強烈な批判と洞察、精神的な問題点などが多く描かれており、ヘッセをドイツ文学を代表する作家に押し上げた。
3)感じたこと
戦争を通して、人類の病を、鋭敏に感じていたそうです。
そして、人類の意識革命の必要を痛切に語った詩人。
最後に、「老年の価値」という本の帯に「成熟するにつれて、人はますます若くなる」気になる内容です。



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