
「峠から峠に移る旅路かな」
いつ聞いたのか、
どこで読んだのか、もうすっかり忘れてしまったが、
このことばだけは今も忘れずに、
時折の感慨にフト頭をかすめてゆく。
一つの峠を越えてホッと息をついたら、
また次に峠が控えていて、
その峠を越えると、やっぱり次にまた峠がつづいていて、
だからとめどもなく峠がつづいていて、
果てしもない旅路である。
これもまた人生の一つの真実である。
真実であるかぎり、これは誰も避けられない。
避けられなければ、やはりただ懸命に歩むほか
ないであろう。
高い峠、低い峠、荒れた峠、のんびりした峠、
さまざまの起伏の中に、さまざまの人生が織りこまれて、
それで一筋の歩みのあとがついてゆく。
時には雨に降られ、風に吹かれ、難渋の重い足を
引きずらねばならぬこともあろうが、
また思わぬ暖かい日射しに、
チチと鳴く小鳥の声をなつかしむこともあろう。
それでも元気で懸命に、超えられるだけの峠を越え、
歩めるだけの旅路を歩みたい。
若葉の峠に、また新しい意欲をおぼえるのである。
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個人的な出来事ですが、会社では経理の仕事をしています。
年度末の決算処理が終わって、ホッとしたところ。
だけど、次なる峠も、すぐ来るのが人生ですね。
松下幸之助さんは、経営の神様と呼ばれましたが、
私はジワッと胸に染みる言葉を紡ぎ出す詩心が溢れる人だなぁ!
と、いつも感動しています。
2024.05.02 花里 一馬











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